人生

お悩み別 子どものモノとの付き合い方。

No. 778(2014.05.15発行)
親と子

おもちゃや日用品、絵本や洋服、際限なく増えていく子どもたちのモノ。悩ましいからとインテリアを諦める前に、付き合い方を見直してみるのはどうだろう。収納やディスプレイ、悩み別にお子さんのいるインテリアのプロ3人に聞いてみた。

Q 子どもが何でも拾ってきます……。

A 息子もドングリ、木の枝、落ち葉、石、ダンゴムシ(!)と、ポケットいっぱいに何でも拾ってきます。いらないだろうと思って捨ててしまうと怒られたりして……。どれを取っておけばよいかわからないので、いっそ木の実や松ぼっくりはディスプレイしてみました。大きめのガラスのジャーに入れるだけで、ちょっとしたオブジェになります。(松田さん)

Q 目隠しになるオムツ入れを探しています。

A 毎日必需品のオムツは、すぐに手に取れる場所に欲しいけれど適度に目隠ししたいもの。〈ワランワヤン〉の浅型のストローかごバッグはオムツ入れにぴったりでした。このブランドはモロッコインドネシア、それぞれに住んでいる日本人女性2人が現地の職人さんたちと生活道具などを製作しています。どんな部屋にも馴染みやすいと思います。(高橋さん

Q 色鉛筆をきちんと片づけるのが苦手です。

A 使った色鉛筆をきちんとケースに戻せるお子さんはあまりいないのでは?と思います(笑)。そして、1本、2本とバラバラと紛失していく……。我が家もしかりで、色鉛筆はまとめて1ヵ所に立てておくことにしました。色数も多くてきれいですし、何よりも手軽に使えて手軽に戻せる。入れ物はたっぷり入る幅広のアンティークの陶器を選びました。(松田さん)

Q 増え続ける子どもの絵。でも捨てられない!

A この絵は娘が2歳くらいの時にメモ帳に走り描きした線です。こういう線って子どもにしか描けないと思うので記録と鑑賞の両方の目的で飾ってみようと思いました。神奈川・相模原の工房〈モーブレーワークス〉を主宰する家具職人の鰤岡力也さんの古材を使った額に入れています。成長とともに絵も増えて楽しみも広がります。(小林さん)

Q ヘルメットの収納に困っています。

A ヘルメットは玄関付近に収納したいけれど、意外と場所を取るんです。そこで、ホームセンターでツーバイフォー材を買ってきて、ビスを打って引っ掛けられるようにしました。それを隙間に立てかけておくだけ。場所を取りません。(小林さん)

Q 赤ちゃんの頃の写真がどっさりあります。

A きれいにアルバムに収めるのも良いですが、いつでもあの頃を思い出せるように飾っておきたいと思っています。写真立てにもこだわりたいので、アンティークの額縁で統一しました。それだけでスペシャル感が出ますよ。(松田さん)

Q 毎日のおやつ。置き場に困ります。

A 子どものおやつは奥にしまい込むものでもないけれど、広げて置いておきたくないですよね。我が家では長野県松本在住の木工作家、井藤昌志さんのオーバルボックスを使っています。飾り棚に置いても蓋を閉めておけば気になりませんし、子どもたちも手に取りやすい。おやつ入れにするにはこの6号サイズがぴったりでした。(小林さん)

Q いつもおやつを食べすぎます……。

A おやつはあればあるだけ食べてしまうのが子ども。入れ物を大小2つ用意して一日に食べる分を小さい方に入れて娘に渡します。大きい方はストック用。毎回量を調整できるので食べすぎることもありません。このブリキの角缶は、台東区鳥越にある生活デザイン雑貨店〈シュロ〉のオリジナル。地元で長年続くお茶缶工場で作られた究極にシンプルな一品です。(高橋さん

Q 万能なおもちゃ入れを探しています。

A 息子のおもちゃ入れに使っているのは、アメリカ軍用のメディカルボックスです。プラスチック製でたっぷり収納でき、機能性も抜群です。軽量なので、子どもが自分で好きな場所に運ぶこともできる。耐久性に優れているので男の子が多少雑に扱っても大丈夫だと思います。大人としては、そのへんに置いてあっても嫌じゃないデザインが嬉しいですね(笑)。(小林さん)

Q あっちこっちに絵本が置きっぱなし……。

A 娘のお気に入りの絵本はまとめて〈テンベア〉のブックトートに収納しています。本棚にも絵本はあるのですが、天気の良い日は日当たりの良い場所で、夜はお布団の中で読みたがる。このトートに収納しておけば、ミニ移動図書館的な感覚で、毎回本棚まで戻しに行かなくても好きな場所で好きな絵本を選ぶことができます。(高橋さん

Q 散らかしたおもちゃ。急な来客でピンチ!

A 散らかし放題の時に急な来客があったら、とりあえず〈ハウス〉のレザーボウルに。東京・国分寺にアトリエを構える増満兼太郎さんが手がけるこのアイテムは、大きさも3タイプで用途に合わせて選べます。我が家では、これを部屋の隅に置いておき、おもちゃはここへ一時避難。でもいつかは片づけないとなのですが……。(小林さん)

Q 遊びたいミニカーを探すのに一苦労……。

A ミニカーって種類がたくさんありますよね。息子たちもたくさん持っていますが、「あれ、どこだっけ?」と探し始めた本人がイライラしてしまうことも多いんです。これはアンティークのミニタンスで、ミニカーサイズがぴったり収まるので、ここに収納して整理整頓しています。子どもたちは神経衰弱のように引き出しを開け閉めしています(笑)。(松田さん)

Q 忙しい朝、お着替えを効率良くしたい……。

A 前日に次の日の洋服を準備しておきます。入れ物にもこだわって、二重編みした竹で作られている〈ババグーリ〉の竹かごを選びました。子どもも手に取りやすい形で気に入っています。自分で着替える習慣が身に付いたら嬉しいですね。(高橋さん

Q クレヨン、折り紙がいつもバラバラです。

A 女の子は特にちまちました細かいものが大好きですよね。娘も外出先にクレヨンや小さな折り紙を持っていきたがるので、奥さんが専用の入れ物を手作りしました。クレヨンも1本ずつ収納できるようになっています。(高橋さん

Q いいウェットティッシュカバーがない!

A ウェットティッシュって子どものいる家庭には必需品なのに欲しいカバーがない。かねての悩みでした(笑)。そんな時に見つけたのが〈つちや織物所〉の布製のティッシュケース。外出先にも持っていけるので役立っています。(小林さん)

小林和人●こばやし・かずと/国内外の生活用品を取り扱う吉祥寺のショップ〈ラウンダバウト〉〈アウトバウンド〉代表。著書に、『あたらしい日用品』(マイナビ)。7歳の娘、3歳の息子の父。

松田尚美●まつだ・なおみ/南フランスを中心としたアンティーク雑貨、家具の販売とガーデンデザインの施工を行う、自由が丘のショップ〈ブロカント〉店主。10歳と4歳の息子の母。

高橋 隆●たかはし・りゅう/古民芸を中心としたアンティークや工芸品、日用品、カジュアルウェアをメインに扱う、谷中セレクトショップ〈クラシコ〉店主。2歳と0歳6ヵ月の娘の父。

photo/
Akiko Baba
text/
Chizuru Atsuta

本記事は雑誌BRUTUS778号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は778号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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親と子(2014.05.15発行)

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