テーマ〈続・右寄り〉

平常心ブラザーズの平常心を失くす日。

No. 777(2014.05.01発行)
居住空間学2014
宮沢章夫
やついいちろう
やつい AVの話の続きなんですけど、監督が女性っていうパターンもありますよね。
宮沢 そういうものがあってもいいはずだよな。
やつい “たまたまタクシーで乗り合わせた人と”とか、意外と男が考えそうな設定でした。男にはなかなかわからない願望が見えて面白かったですね。
宮沢 かつては、考えちゃいけない、口に出しちゃいけないって言われてきたからね。
やつい リベラルになってきた。
宮沢 でも、ついこの間も上野千鶴子さんの講演が山梨県で中止にされそうになった。結局、開催したけれども。
やつい なんだか怖いですよね、そういう規制って。テレビもやっぱり規制が厳しいような気がしますよ。決まってはいないんだけど、自主的にやめましょうよっていう、なんとなくの圧力があるような感じが。
宮沢 なんか気がついたら仕事が減っちゃうっていうことがあるかもしれないからね。
やつい 気づかないところで圧力がかかっているような。
宮沢 でも、昔はもっとわかりやすかったよ。大人気だったあるタレントが突然干されたんだけど、それは大阪の参議院選挙の補選で革新候補の応援演説に行って、当選したら司会をしていた歌番組の生放送で、「万歳します」って言って。それで、実際に当選したから、エンディングの直前に本当に万歳したんだよ。当時のフジテレビのトップの逆鱗に触れてね、それからほとんどテレビに出なくなった。
やつい うわーすごい……。
宮沢 そういう会社だったんだよ、フジテレビって。右寄りだった。でも、数年前にネット右翼と言われる人たちが韓国ドラマばかりやっているとデモに行ったでしょ? それを見て、何を言ってるんだよって思ったなあ。変だなと。
やつい その歴史も知らないんだから。
宮沢 だってフジサンケイグループの一つ、扶桑社って出版社、歴史修正主義的だと批判された『新しい歴史教科書』を出すようなところだったんだよ。
やつい 最近は、テレ東が躍進してフジが負けそうだっていう。
宮沢 フジが一番こっち側だから。
やつい 確かにテレビ欄の一番右寄りにありますね(笑)。
宮沢 そこか(笑)。(続く)

宮沢章夫/遊園地再生事業団主宰。『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』など多数。

やついいちろう/エレキコミック第23回発表会『RightRightRightRight』が5月21日〜。

photo/
森本菜穂子
text/
村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS777号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は777号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.777
居住空間学2014(2014.05.01発行)

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