建築・インテリア

部屋を「編集」する楽しさは、選んで詰め込むことから始まる。

愛用品と部屋。

No. 777(2014.05.01発行)
居住空間学2014
【エリック・ホグランのキャンドルスタンド】 ガラスのオーナメントがぶら下げられた黒い鉄製のキャンドルスタンドは、スウェーデンのガラス工芸作家、エリック・ホグランの代表的な作品の一つ。15年ほど前にマルメのアンティークショップでその作品に出会い、夢中になって自ら展覧会を企画したことも。灰皿など10点ほど所有している。
【ベルリンで買った象のぬいぐるみ】 鼻を下げた象のぬいぐるみを指して「かわいいですね」と言ったら噛み締めるように「かわいいですよね、かわいいんですよ」と大熊健郎さん。タグはないがシュタイフのヴィンテージではないかと思われる。象の後ろのリトグラフはハンス・アルプ。手前のポートレートはオノレ・ド・バルザック。
【フィリップ・ワイズベッカーのドローイング】 2003年に出版されたワイズベッカーの『HAND TOOLS』を見て以来の大ファンで、オレンジのテントとスピーカー、鳥かごを描いた3作は、09年の展覧会で悩みに悩んで買ったもの。好きが高じてショップの紙袋も依頼するなど交流もある。窓辺で揺れる立方体のモビールは藤城成貴の「Frames」。
【ソール・スタインバーグについての標本箱】 ガラスの箱や瓶の中に小さなオブジェをコラージュしたアートピースが部屋のあちこちにあり、聞けば大熊さんの自作。「ときどき手を動かしたくなるんです」。本棚に飾られているのは画家、ソール・スタインバーグについてのコラージュ。スタインバーグは戦後『ニューヨーカー』誌で活躍した。
【ヨナス・リンドバルのテーブル】 幅72㎝、長さ2m40㎝と横に長いサイズが今の部屋にもちょうどよく、食事も、持ち帰った仕事もこのテーブルでする。スウェーデン人デザイナー、ヨナス・リンドバルが15年ほど前に発表したオーク材の家具シリーズの一つだ。椅子はデンマークの家具デザイナー、ボーエ・モーエンセンの「J39」。
築45年の集合住宅。所狭しと置かれたものは手作りの温かみを感じるもの、知性とユーモアのあるものが多い。書斎の椅子はドイツの事務椅子。

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大熊健郎
CLASKA Gallery&Shop“DO”ディレクター
東京都渋谷区

おおくま・たけお
1969年東京都生まれ。大学卒業後、イデー入社。プレス、商品企画等に関わる。2005年退社後『翼の王国』の編集者を経て、08年よりCLASKA G
allery&Shop“DO”ディレクター。4月に“DO”初の書籍『いま使いたいニッポンのいいもの』発売。http://do.claska.com

photo/
Taro Hirano
text/
Tami Okano

本記事は雑誌BRUTUS777号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は777号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.777
居住空間学2014(2014.05.01発行)

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