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坊ノ谷土人形

みやげもん

No. 775(2014.04.01発行)
東京で見る、買う、食べる、101のこと。
隣県の静岡にも三河系猫の影響が。招き猫5,000円。その他、偉人や歌舞伎モチーフの人形を製作。
三番叟8,000円。
加藤清正9,000円。●製造元・高木宏☎0537・73・4023。

愛好家たちの熱い探究心によって蘇りし招き猫。

 ピンと立った黒い耳に、虎模様の斑。前回ご紹介した愛知県三河系招き猫は、隣県の招き猫にも大きな影響を与えました。静岡の「坊ノ谷土人形」もその一つ。明治18(1885)年に初代高木弥左エ門によって始められた歴史ある土人形でしたが、昭和初期に廃絶して以来、忘れ去られていました。その後、地元の郷土玩具愛好会が原型を発見して研究が進み、高木家のご子息と協力して数多くの人形を復活させています。
 招き猫は各地の土人形で人気のモチーフ。これほど人間に愛され、関係も密接な動物もあまりいないのに、なぜ猫が十二支に入っていないのか不思議ですよね。十二支を決める際、神様は、挨拶に来た動物を先着順に割り当てました。その際、鼠が猫に嘘の挨拶の日程を教えたため、猫は挨拶に行くことができず十二支から外れてしまった、という逸話が残っています。以来、猫は「鼠憎し!」と、追いかけ回すようになったのだとか。まんまと騙されてしまった猫ですが、干支ものに負けず劣らずの人気を誇り、鼠よりも玩具の種類が多いのは、面目躍如といったところでしょうか。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS775号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は775号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.775
東京で見る、買う、食べる、101のこと。(2014.04.01発行)

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