雑貨・プロダクト

大浜土人形

みやげもん

No. 774(2014.03.15発行)
勝手に着やがれ
鯛付き招き猫(中)4,000円。写真左/招き猫は鶴の前掛けのタイプもある。☎0566・43・2078。写
歌舞伎役者人形は古くから人気のあるモチーフ。
こちらは女装敦盛(左)と馬上熊谷(右)。

うらめしそうに鯛を見つめる三河の招き猫。

 良質な粘土に恵まれ、三州瓦の生産地として知られる三河地方。1780年頃、京都の伏見人形の技術が伝わり、人形が盛んに作られるようになった地域です。中でも、躍動的で迫力のある歌舞伎役者の人形はとても評判となり、行商人が天秤棒をかついではるばる遠くまで人形を売り歩いたといいます。今回ご紹介するのは、そんな歌舞伎ものと並ぶ代名詞的モチーフの「招き猫」。耳が黒くて長く、体には虎模様の斑が入るこの様式の招き猫は「三河系」と呼ばれ、各地の招き猫に影響を与えました。写真上は、三河土人形の一派である大浜土人形の鯛付き招き猫。三河の人形は村ごとに少しずつ作風が違い、それぞれの地域名で細分化されて呼ばれます。よそ見をしているような目は、鯛の前掛けが気になって仕方がなく、目線が下に行ってしまっているのだとか。招き猫は、右手を上げているものは金運を招く、左手を上げているものはお客を招くといわれており、大浜の招き猫は、右左どちらも選ぶことができます。両手を上げているタイプは、欲張りすぎて“お手上げ”になるといわれることから作られていません。

*価格は3月15日現在の税込み表記です。4月以降の税込み価格も変更ありません。

edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS774号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は774号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.774
勝手に着やがれ(2014.03.15発行)

関連記事