エンターテインメント

命を支え、人と人を繋ぐ装置になる“コメ”の底力。

BRUTUSCOPE

No. 774(2014.03.15発行)
勝手に着やがれ
「コメの景」「注連飾り」。
コメづくりドキュメントの様子。

フードディレクター・奥村文絵が考える「人」との繋がり。

「都会に住んでいると、“コメ”は“買うもの”ですよね。でも、コメ作りをしている地域にとって“コメ”は“生きもの”なんです」。フードディレクターの奥村文絵さんは言う。奥村さんの仕事は、地域食のブランディングや老舗ブランドの再生といった、生産者料理人、環境など、「食」を取り巻くあらゆることのディレクション。現在、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の『コメ展』にも、佐藤卓や竹村真一をはじめとする企画チームに、唯一「食」に従事するメンバーとして協力した。「弥生時代に、日本で米を大量生産する仕組みが生まれてから、人は米を育み流通させる過程で、経済の仕組みを生み出し、祭りや祈りを行い芸能文化が発展しました。コメは、日本人の源と言えると思います」。東京を拠点に「作る人」と「食べる人」を繋ぐことを生業とする奥村さんらしく、『コメ展』では、コメと向き合って生きてきた人たちにフォーカスを当てている。「地方の生産者と仕事をする機会があってもプロジェクトが終われば関係も途切れてその後の進展はわからない。各地域に、〝フードディレクター〟が生まれて継続的に関わり合っていければ取り組みの内容も広がるはず」。「食」を見つめ直すことは、暮らしを見つめ直すこと。まずは、毎日食べている「コメ」についてじっくり考えてみたい。

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『コメ展』

21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9−7−6☎03・3475・2121)で、6月15日まで開催。11時〜20時。火曜休(4月29日、5月6日は開館)。3月22日には奥村さん登壇のトーク「コメの味」を予定。

『地域の「おいしい」をつくるフードディレクションという仕事』

金沢市の商品開発プロジェクトや遊佐町の地域食ブランド開発、老舗飲食店のリブランディングなど、日本全国で「食」をデザインするフードディレクター・奥村のプロジェクトの全て。奥村文絵/青幻舎/1,800円。

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Rio Hirai

本記事は雑誌BRUTUS774号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は774号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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勝手に着やがれ(2014.03.15発行)

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