雑貨・プロダクト

藍搗きお蔵

みやげもん

No. 773(2014.03.01発行)
なにしろラジオ好きなもので②
藍搗きお蔵2,625円(後藤人形館☎0886・23・8001)。写真右/四所神社の布団山車を模した玩具「ヨイヤショ」。その名は担ぐ際の掛け声に由来。
四所神社の布団山車を模した玩具「ヨイヤショ」。その名は担ぐ際の掛け声に由来。
こちらも後藤人形館製玩具、首木偶。

藍搗きの音が響いた古き良き徳島の農村をしのぶ玩具。

 徳島は古くから藍染めに使う染料、蒅が盛んに作られ、「阿波藍」として各地に出荷されていました。穂が出る直前に刈り取った藍の葉を乾燥させ、土蔵の中で寝かせて発酵させ、臼で玉状に搗き固めたものが蒅となります。そのため、農家には、住まう母屋より大きな白壁造りの土蔵が立ち並びました。この蔵をかたどった玩具が、「藍搗きお蔵」です。昭和初期に考案された玩具で、乳児がよちよち歩きだす頃になると、この玩具を引かせ、カタカタと順番に杵が動く様子を見せて遊ばせたそうです。かつては市内の新町川両岸には、こうした藍搗きのお蔵が立ち並んでおり、船で県外へと積み出していたのですが、戦災によってすべて焼けてしまい、今は見る影もありません。この玩具にのみ当時の面影が残っています。このお蔵を製作する後藤人形館は、人形浄瑠璃で使う木偶を作る工房なだけあって、こうした木製玩具はお手のもののよう。ほかにも勇壮な秋祭りで知られる四所神社の山車を模した玩具「ヨイヤショ」という玩具も作られており、こちらも徳島を代表する玩具の一つです。

edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS773号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は773号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.773
なにしろラジオ好きなもので②(2014.03.01発行)

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