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寺井広樹/試し書きコレクター

再び きたれ変態さん!

No. 771(2014.02.01発行)
コレクター
各国の超稀少な試し書き(それぞれ世界で1枚しか存在しない)。ここに日本語も欲しかったので、書くのに2時間は悩むという寺井さんに、頑張ってペンを走らせてもらいました。好きな四字熟語である“大器晩成”と、涙活ともつながる“涙は女の武器”という言葉を残してくれた。

○掲載号/761号「美しき村へ。」
○きっかけ/自分探しのためにしていた世界放浪の。その道中で訪れたベルギーの文房具店にて、奇跡の試し書きと出会う。それをアートのように感じた寺井さんは、放浪の目的を試し書き集めにシフトさせを続けていく。
○世界の試し書き/現在106ヵ国の試し書きを蒐集。海外に住んでいる友人や、メディアを通じて寺井さんの存在を知った世界の人たちから試し書きが届く。
○試し書きができない/色々な試し書きを見てきた寺井さんは、逆に自分が試し書きできなくなってしまったという。紙の前で、2時間は悩んでしまうそう。
ゴールデンウィーク/ブータンで世界試し書き博覧会を、今年のゴールデンウィークに開催する予定。スゴい!
○涙活/寺井さんは試し書きのコレクションとは別に、涙活というストレス解消法を提案する活動を行っている。詳しくは最新刊『泣く技術〜一瞬でストレスが消える「涙活」入門』を見ると、その効能や必要性がわかるはず。

べルギー、フランススイス、インド、マレーシア、シンガポールアルゼンチンエジプトなどなど。文房具店に行くと必ず置いてある、ペンの調子の良し悪しを見るために使う試し書き用紙。普通に考えるとゴミになってしまうメモ紙に、可能性を見出した寺井さんは、世界各国の試し書き用紙を7年も前からコレクション。をしたり、人から譲ってもらったりで、現在ではなんと106ヵ国まで到達。色々な人が無意識に書くからこそ、その国ならではの特徴と人間性が見えてくるという。さまざまな言語が見られる人種のるつぼ、ニューヨークアーティスティックフランス人、後ろ向きな言葉ばかり書く中国人、数字を書くことの多いインド人、カラフルな色使いのアルゼンチン人などなど。しかも昨年末、その試し書きの数々を引っさげて、寺井さんが蒐集するきっかけを作ってくれた思い出のベルギーの文具店〈clips〉にて展覧会を開催。大盛況のうちに幕を閉じたそうだ。今年は試し書きを集めた本も刊行予定で、寺井さんのおかげで価値のなかった試し書きにますますスポットライトが当てられていく。将来的にはもっと多く国の試し書きを集めて、最終的には試し書きに見る文化人類学を研究できるまでになりたいそう。

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photo/
Ayumi Yamamoto
text/
Shun Inoue
edit/
Kaz Yuzawa

本記事は雑誌BRUTUS771号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は771号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.771
コレクター(2014.02.01発行)

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