ライフスタイル

ホーロー日本代表、〈野田琺瑯〉のシゴト。

ホーロー ラブ。

No. 770(2014.01.11発行)
続・尊敬できる日用品
栃木県内のプレス工場は築45年。10人ほどの職人が働いている。この日はオリジナルの鍋や、《月兎印 スリムポット》などの生地作り。スリムポットは、専門商社〈フジイ〉のOEM製品で、野田琺瑯が製造を手がけている。機械を使う工程も、最終的なジャッジや調整は人の目と手で行っている。
まず、機械で鋼鉄の板を丸く抜く。
機械に金型を取り付け、プレスして筒形にする。金属を押しながら成形することを「絞る」という。
ポットの取っ手や注ぎ口は、手作業で溶接。ポットの底を溶接後、鉄のローラーで接合部をならす。本体と底のつなぎ目を触ると、まるで一枚の板を延ばしたようになめらか。
ここからホーロー工場での作業。ここでは約60人の職人が働いている。プレス工場から運ばれてきた生地。
ガラス釉薬の付きを良くする「洗い」の作業。脱脂槽、硫酸槽などにザブンとくぐらせ、油や汚れをきれいに落とす。この後で下地釉を掛け、一度焼成炉で焼き付け。取っ手の付け根など施釉されにくい箇所にあらかじめ釉薬を吹きつけたり、釉薬にムラがないかチェックしたり。不備があるところは、手作業で丁寧に修正。
いよいよポットに上釉薬が掛けられる。工場内のコンベアは止まることなく動き続けているので、みんな真剣。運ばれてきたポットをひょいと取り、釉薬を掛けて再び戻すまで十数秒。「素早く掛けないと、釉薬がうまく流れず均一にならないんです」
焼成炉で釉薬を焼き付ける。直接火をあてるのではなく、温めた炉の中で間接的に加熱する輻射熱方式。
完成したスリムポット。この鮮やかな色ツヤがホーローならではの魅力。

この記事は無料会員限定です。
無料会員登録していただくとすぐに楽しめます。
登録済みの方はログインしてください。

BRUTUS.jpについてはこちら

ライフスタイルカテゴリの記事をもっと読む
photo/
Satoshi Nagare
text/
Masae Wako

本記事は雑誌BRUTUS770号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は770号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.770
続・尊敬できる日用品(2014.01.11発行)

関連記事