ライフスタイル

内田樹の「木の家に住むこと」。

木の家を造ること、木の家に住むこと。

No. 768(2013.12.02発行)
木の家
普段は合気道の創始者、植芝盛平の写真が掛かる壁に引き戸式に収納されている、山本浩二さんによる老松の絵。その前の畳三間四方を上げれば檜の床が現れ、そのまま能舞台となる。腰壁と長押は、紅殻・柿渋で塗装してある。
道場から2階へ上がるとすぐの書斎はセミパブリックスペース。奥に籠もるのではなく、積極的に人と顔を合わせる場だ。その奥は「宴会場」ことパブリックなダイニングとキッチン。中央に聳える輻射冷暖房機は暖房が特に快適。
12,000冊の本を収納できるはずの書棚はすぐ一杯に。「宴会場」に作り付けられた集成材のベンチは、甲南麻雀連盟からの寄贈品だ。
狭すぎ、急すぎ、という悪条件から互い違いにせざるを得なかったロフトに上がる階段は危なっかしい造りだが、子供たちに大人気。
「余白」として作ったはずのロフトには、竣工後にマンガと文庫のスペースが作られた。来客が多い時には寝袋利用で宿泊可能。
「宴会場」から奥が、内田さん夫妻のプライベートスペース。ここも完全に遮断するのではなく、格子で柔らかく区切っている。

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内田 樹
うちだ・たつる/1950年生まれ。武道家。神戸女学院大学を定年退職後は、武道と哲学研究のための学塾・凱風館を主宰している。著書多数。近著に『街場の憂国論』(晶文社)、『内田樹による内田樹』(140B)。

photo/
Tetsuya Ito
text/
Mari Hashimoto

本記事は雑誌BRUTUS768号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は768号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.768
木の家(2013.12.02発行)

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