建築・インテリア

扇の家

気になる木の家

No. 768(2013.12.02発行)
木の家
鎌倉・源氏山公園に続く坂にある「扇の家」。建て主はこの家を建てる前も、徒歩ですぐ近くの場所にある木造住宅を借りて住んでいた。外壁は耐火壁の上に無垢のレッドシダーを張ったもの。耐火基準をクリアしながら木の表情が楽しめる。緑の多い周辺環境にも馴染む。
1・2階をつなぐ階段から見上げる。リビングやキッチンは2階に。1階は子供部屋など。太い木と細い木を組み合わせた壁が頼もしい。「地震のときも柔らかく揺れて、かえって強いみたい」と建て主。正面に見える小窓は子供部屋を覗いたり、1階全体に風を通す役割。
2階のダイニングエリアで和む妻と息子。椅子とテーブルはイタリアの曲げ木職人が作ったものを主人が選んだ。床も壁も天井も木のインテリアに、建て主の趣味のアコースティックギターが溶け込む。
家の形も各辺の長さが違う六角形。木壁柱で囲まれた、リビング中央のくぼみの腰掛け部分は収納になっている。左奥のバルコニーにもウッドデッキが敷かれていて、大きな窓を開けると部屋がそのまま続く感じに。
ブルーグレーのキッチンも収納がたっぷり。キッチンカウンターは緩やかに曲がっていて歩く距離が少なくて済む。作り付けの大理石カウンターテーブルは料理に軽い食事に息子の宿題コーナーにと八面六臂の活躍ぶり。
1階の主寝室も天井の垂木の陰影が印象的。往来の多い通りに面しているので、細長い通気窓を付けた。大きな窓はブラインドで視線を遮る。視線は通さず風は通す。
大きな土間がある玄関に雪見障子のような窓から入る光も建て主のお気に入り。ここはやや和風だが全体に無国籍風のデザインだから、どんな暮らしにもフィットする。

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扇の家

神奈川鎌倉市/設計:眞田大輔(すわ製作所)+なわけんジム

所在地/神奈川鎌倉市
家族構成/夫婦+子供1人
構造/木造2階建て
敷地面積/147.00㎡
建築面積/57.98㎡
延床面積/115.96㎡
設計期間/2009年10月2010年8月
施工期間/2010年9月〜2011年3月
建築費用/約2,975万円
設計/眞田大輔(すわ製作所)
   +なわけんジム
問合せ/☎03・5494・5250

photo/
Tetsuya Ito
text/
Naoko Aono

本記事は雑誌BRUTUS768号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は768号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.768
木の家(2013.12.02発行)

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