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北辰の梟

みやげもん

No. 767(2013.11.15発行)
小津の入口
社務所で授与されている、「北辰の梟」。木製の専用スタンド付き。1,200円。
本殿の真裏にあたる北側の中央に施された「北辰の梟」の彫刻。●秩父神社☎0494・22・0262。

ぐるり!と180度見返る知恵の神の使い。

 埼玉県秩父市にある秩父神社。ご鎮座2100年の歴史を誇り、天正12(1584)年に徳川家康が奉納した本殿は、豪華絢爛な彫刻が施され、左甚五郎による「つなぎ龍」や「子育て虎」などの傑作が残る、素晴らしい文化財です。今回ご紹介するのは、この神社にて授与されている「北辰の梟」という縁起物で、本殿に施された梟の彫刻をモチーフにしています。この彫刻の梟は、体は社殿のある南を向いていますが、首は180度真逆の北を向いています。これは、祭神の女神・妙見菩薩とされる北辰(北極星)の方向を見守っているから。天空の星の中心であった北辰は、古くから信仰の対象でした。本殿に祀られている八意思兼命は知恵の神で、梟も言わずと知れた知恵のシンボルであることから、思慮深い神の使いとして施された彫刻だと言われています。
 体を南に向けて社殿を守りながら、同時に顔だけ真逆の、北辰も見守るこの不思議な姿を模した、可愛らしい土人形の縁起物。地元では学業成就のお守りとして親しまれており、特に受験シーズンは、合格祈願に訪れた学生たちに人気です。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS767号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は767号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.767
小津の入口(2013.11.15発行)

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