映画

絵画|鈴木芳雄

小津の入り口。

No. 767(2013.11.15発行)
小津の入口
『秋日和』より。婚期を迎えているアヤ子役の司葉子と山口蓬春の白い椿の額。椿は文字通り春の花、白は純潔。©︎松竹
『秋日和』より。そのアヤ子の母、秋子役の原節子は小津映画に欠かせない。咲き誇るバラの花は梅原龍三郎画。©︎松竹
『秋日和』より。速水御舟「千住大橋」。日本画には珍しいことだが写生した現場で本画にまとめられたという。©︎松竹
『秋日和』より。髙山辰雄「丘の風景」。小津いわく「人間の眼はごまかせても、キャメラの眼はごまかせない」。©︎松竹
『秋日和』より。杉山寧の仏画。なにかの舞の絵のようにも見えるが仏画らしい。「蔵王権現立像」だろうか。©︎松竹
『秋日和』より。加藤栄三「鵜」。鵜飼いの船の上の鵜たち。岐阜市出身の加藤が地元・長良川の風物詩を描いた。©︎松竹
『秋刀魚の味』より。橋本明治「石橋」の下絵。獅子の面を着けた豪壮な舞の場面。本画は東京国立近代美術館蔵。©︎松竹
『秋日和』より。梅原龍三郎「カンヌ風景」。丸の内にある商事会社の重役応接室。一流企業だ。この絵でわかる。©︎松竹
『秋日和』より。梅原龍三郎「浅間」。未亡人・原節子との再婚の夢破れる北竜二。くすぶり続ける彼女への思い。©︎松竹
『彼岸花』より。林武の裸婦デッサン。一流企業重役室の壁にヌードとは。実は登場人物の心理状態の反映が。©︎松竹
『彼岸花』より。酒場。娘の結婚相手について聞き出そうとする。佐伯祐三風の絵は本物ではなく小道具?©︎松竹
(承前)『早春』より。なぜ小道具かというと、他の映画にも流用されているから。額も絵画用でなく版画用。©︎松竹

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鈴木芳雄

すずき・よしお/美術ジャーナリスト。出版社勤務時代「奈良美智、村上隆は世界言語だ!」「杉本博司を知っていますか?」
若冲を見たか?」などの美術特集を担当。愛知県芸術大学客員教授

text/
Yoshio Suzuki
special thanks/
調査・協力/東京国立近代美術館フィルムセンター

本記事は雑誌BRUTUS767号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は767号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.767
小津の入口(2013.11.15発行)

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