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みんなの、最高の時間。/ミュージシャン・AAAMYYY

photo: Kaori Oouchi / text: Asuka Ochi

ライフスタイルが変化する今日、最高の時間は人それぞれ。誰かの“とっておきの過ごし方”や、“生活の知恵”を知ることで、豊かな明日につながる。サントリー ザ・プレミアム・モルツの情報サイト「みんなでつくろう!#最高の時間」と、「BRUTUS.jp」のコラボレーション記事では、アーティストやクリエイターにとっての「最高の時間」にフォーカスを当てる。「学ぶ」「聞く」「味わう」「遊ぶ」「見る」の5つのテーマから、話を聞いてきた。

第6回に登場するのは、シンガーソングライターでトラックメーカーのAAAMYYY(エイミー)さん。ソロでのリリースのほか、ロックバンドTempalayではコーラスとシンセサイザーを担当。KANDYTOWNのRyohuやTENDREとの共演、DAOKOへの楽曲提供など、その活動のフィールドは幅広い。大学時代、カナダ留学中に音楽制作に目覚め、DTMソフトで曲作りを始めた。普段から、ほとんどの制作を1人自宅で行う。コロナ禍で家での時間はより長くなったが、いい意味で積極的に引きこもれるようになったという。

「好きで引きこもることにシフトチェンジしたのはありますね。昔は怖いもの知らずに知らない場所へ飛び込んだこともありましたが、無理して出会いを広げることに違和感を覚えるようになってから、再び大切な自分の本質に立ち返ることができたというか。外へ外へと新しい出会いを切り拓くのではなく、いまあるつながりを大事にしていった方が、レイヤーが何層にも重なった深い関係が築けるのかなと思います。コロナ禍になって山登りを始めたんですけど、それもなるべく1人で行くようにしています。友達と行くのももちろん楽しいけど、自分と向き合う大切な時間になっているんです」

無理せずニュートラルに人との関係を楽しんでいるAAAMYYYさんにとって、5つの最高の時間とは?

BRUTUS サントリー AAAMYYY

「朝起きて一番に、レコードに針を落とします。いつもオーディオテクニカの安いレコードプレーヤーに付属のスピーカーで再生していますが、いいスピーカーにつなぐよりも音のバランスが取れていて心地いいんですよね。最近は、ゆるく一日を始められそうな、レジー・スノウのアルバムをよく聴いています。このカセットデッキも、チープなんですけど時空が歪むような音質が面白くて。アナログで聴くと、音の広がりや倍音の出方がぜんぜん違いますよね。シンセもアナログで古めかしいものの方が好きだし、あえて新譜もレコードやカセットで揃えています」

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「人間観察も好きですが、動物の動きを見るのも好きです。2匹の飼い猫を眺めながら、彼らは自分が猫ということを理解しているのかなとか、一緒にいる人間の私のことはどんなふうに思っているんだろうと考えたりする。人間的な思考がないなんて、謎の生物だなぁとか(笑)。この間、すみだ水族館に行ったんですが、あそこは生態系における魚同士のヒエラルキーを見せるような展示をしていなくて。だから、ペンギンの横に珍しい金魚の水槽があったりするんですよ。生物自体を観察しながら、水族館でなぜペンギンの隣に金魚なのかとか、そういう人間的な目線をおかしむ。人間の深層心理や、物事の根源、存在そのものを日々理解したくて生きているのかなと思います」

BRUTUS サントリー AAAMYYY
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たまたま居合わせたお客さんと話をして、知り合う感覚が好き。

「人の脳内を見ることはできないし、いまどんなふうに思っているかは聞いてみないとわからない。そこまで深い関係のなかった人と3回、4回と会って少しずつ話しながら、徐々にその人を知っていく感覚っていいですよね。飲んでいるお酒や吸っているたばこの銘柄、着ている服などから入って、仕事のことや地元のことを教えてもらったり。人見知りなので時間がかかるんですが、親友と話すのとはまた違って、いろいろな側面を垣間見るうちに距離が近づいて、会話が広がっていくのは豊かな時間ですね」

BRUTUS サントリー AAAMYYY
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いつも使っている携帯アプリ「ワンナイト人狼 for mobile」。

「気の知れた友人5人くらいで集まって人狼をやるのが楽しいですね。それぞれの癖や、嘘をついている時の表情など、いつもと違う一面を駆け引きに垣間見たり、役者の友達の上手な話術やトリッキーな仕掛け方に、なるほどすごいと感心したり。私は嘘をつくのがへたなので、人狼になるとすぐ負けてしまうんですけどね(笑)。人狼をやっていると時間が一瞬にして過ぎ去って、気づくと朝になっていることも。Tempalayのメンバーと機材車を運転して大阪に行った時、帰りの車で人狼をやったら、東京まで約8時間のところが、体感2時間くらいで着きました」

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「下北沢の〈まぼねん〉は、もともと店主が知り合いで4年前のオープン以来、長いこと仲良くしてもらっています。家でパソコンと向き合いながら制作して、仕事が終わって一杯飲もうかなとなったら、ここですね。多国籍なおつまみがおいしくて、いまや家のリビングの延長のような存在です。ネットで猫プリントのTシャツを販売した時にはお店の住所と電話番号を借りたりもしたし(笑)。お酒は弱いんですが、飲みながらおしゃべりするのは性に合っていて。何でも飲みますが、最近はナチュラルワインに興味があります」

1人で過ごす時間、友人との時間と、自分にとって心地よいバランスを築くことで、たくさんの「最高の時間」を手に入れているAAAMYYYさん。日々の生活で、豊かな時間を過ごすためのヒントをもらった。

「みんな自分のなかでこれをやったら最高とか、これをやったら楽しいって、決めつけてしまっているんですよね。例えば、ボウリングは楽しいとされているけれど、それに当てはまらない時だってありますよね。誰かが決めた“最高の時間モデル”ではない、感覚的にいまこれがしたいと思ったことを、躊躇なくやれたらいいのかなと。“あ、いま砂丘に行きたいかも”ってなったら、ササッと調べて砂丘に行くとか。自分に素直に、物事にストレートに反応していく。友達と一緒の場合も、行きたい人とやりたいことをやるのがいいのではないかなと思います」

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サントリー ザ・プレミアム・モルツ「みんなでつくろう!#最高の時間」情報サイトも公開中。