【PR】ブラックニッカ第一回チーフブレンダー佐久間正さん、 ブレンデッドウイスキーのつくり方、愉しみ方を教えてください。

BRUTUS.jpオリジナル記事

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「クリア」「リッチブレンド」「ディープブレンド」、 3ブランドが提示する「ブラックニッカ」の世界観。

最初に、ブレンダーとしての主な仕事を教えてください。
佐久間
私たちの仕事は大づかみに言うと3つに分けられます。まず、既存のブランドの味や香りを一定に保つこと。2つ目は新商品の開発。そして、将来を見据えた新たな原酒の開発です。

ブレンダー室の一般的な1日ということで言えば、時期によっても変わりますが、蒸溜所や工場から送ってもらい、さまざまなサンプルを数十種類、多いときには100種類以上テイスティングします。勤務時間の半分以上はテイスティングに当てている計算になるかな。
原酒の状態をチェックするにしても新たなブレンドをつくるにしても、テイスティングなしには成立しないので、テイスティングはブレンダー室の仕事の軸なんです。
現在ブレンダー室のウイスキー担当は私を含めて5名。ちょうど今、その5名が各地の工場を飛び回って数千樽のサンプリングを終えたところで、これから6月いっぱいでそのすべてのサンプルのチェックをしてゆきます。その後、7月8月でレシピを組み立てます。これは年間スケジュールで決まっていることです。(※取材時2019年5月現在)
ブレンダーという仕事の面白さ、魅力を教えてください。
佐久間 
やはり、自分で思い描いた通りのブレンドを組み上げられたときはうれしいですね。また、すでにあるブレンデッドウイスキーのテイストを、まったく違う原酒の組み合わせで実現できたときの醍醐味も相当なものです。
ただ、ブレンダーは魔法使いではありません。でも腕のいいマジシャンにならなれる。そこを勘違いしてはいけないと思っています。私たちがお見せするのは種も仕掛けもある手品ですから、種も仕掛けも大切なんです。いい種がないといい仕掛けをしても限界がある。いい原酒が欠かせませんし、そのためにはいい原料や樽が不可欠ですし、つくり方も大切です。

ウイスキーの豊かな世界観を「ブラックニッカ」で表現したかった。

続いてブラックニッカ3ブレンドについておうかがいします。最初に登場したのが、1997年発売の「ブラックニッカ クリアブレンド(現・クリア)」。こちらの最大の特徴はノンピートモルトの採用ですね。
佐久間 
実はその10年ほど前、当時、原料部にいた私はスコットランドへ出張しました。そのときスコッチの現場を覗いたら、ノンピートモルトを使っている蒸溜所があったんですよ。それまで日本ではウイスキーの原料といえばピーテッドモルトというのが常識になっていたので、興味を惹かれたんです。それで帰国後、提案してノンピートモルトで原酒をつくってみたんですが、ピーテッドモルトの原酒とはまったく違ったテイストで評価のしようがなくてね。ただその時のチーフブレンダーが「熟成させてみないとわからないから続けてみよう」と言ってくれたので、使うあてもないまま毎年つくり続けることになったんです。それが、しばらく熟成させてみたら何かに使えそうだということになって、そして革新的なノンピートモルトのブレンデッドウイスキーへと繋がったわけです。
そうなると佐久間さんにとっても思い出深い製品なわけですね。それにしてもいきなりノンピートというのは思い切った印象です。
佐久間 
発売当時、私はロンドン勤務だったもので詳しいことは知らないのですが、90年代に入って消費者のウイスキー離れが深刻になっていたこと、その原因の一つがいわゆるピート香の個性にありそうだということなどの要素が重なったようです。それでも発売するときには、社内でもいろいろな意見が出たのだろうと思いますよ。それまでのウイスキーの常識では測れない商品だったわけですから。いずれにせよ、初めて仕込んだときにチーフブレンダーが続けてみようと決断したおかげですから、ブレンダー冥利に尽きる製品だろうと思いますね。
そしてその勇敢なチャレンジが功を奏して、「ブラックニッカ クリアブレンド」はヒット商品になったわけですが、その要因は何だったんでしょう。
佐久間 
最大の要因はノンピートならではのテイストですね。それまでのウイスキーと比べると、圧倒的に軽やかでクセがなく飲みやすい点が受け入れられたのだと思います。それまでウイスキーは煙くさいと敬遠していた人が、これなら美味しく飲めると新たな消費者になってくれた。ノンピートにトライしたことでウイスキーユーザーの裾野を広げられたということなのだろうと思います。
そこからかなり間があいて、2013年に第2弾「リッチブレンド」が発売されます。佐久間さんがチーフブレンダーとして関わった最初の大仕事ですね。こちらはシェリー樽らしいコクがあって芳醇な味わい。ピートは炊いているのですか? 
佐久間 
はい、ノンピートとピーテッドのブレンドになっています。「クリアブレンド」そして、2011年にリニューアルした「クリア」がヒットしてくれたおかげで、「ブラックニッカ=ノンピートで軽快」というイメージが定着してきたわけですが、マーケティング調査を見ると、軽快な「クリア」以外に芳醇な香りや重厚なテイストを求めるユーザーも存在していることが確認できたのです。それであればあらためて、「ブラックニッカ」としてユーザーの方々の希望を反映した商品をつくれるんじゃないかとということになった。ですから「リッチブレンド」の企画を立ち上げたときには、ブランド戦略として「ディープブレンド」も見据えていたんです。ユーザーが求める3つのタイプを「ブラックニッカ」として提供しようということですね。

そこでまず、ノンピートにピーテッドモルトをブレンドしてシェリー樽で熟成した芳醇な「リッチブレンド」をつくり、次にピーテッドモルトの比率を上げてピート香を漂わせ、新樽熟成モルトのバニラ香とビターな余韻を実現した「ディープブレンド」を発売したわけです。

1997年に始まった新たな「ブラックニッカ」は、3ブランドが出揃った2015年にブランドとしての完成形を迎えたとも言えそうですね。
佐久間 
まさにその通りで、ウイスキーが持つ豊かに広がる世界観を「ブラックニッカ」というブランドで表現したかったんです。
では、3ブランドそれぞれのオススメの愉しみ方を。
佐久間 
これはもうお客様の好みでどのようにも飲んでいただいていいんですが、敢えて私見を言わせてもらうなら、「クリア」はBBQのような大人数のパーティの時にハイボールでわいわい愉しんでもらうといいんじゃないかと思います。「リッチブレンド」の場合は、親しい友人を招いてのホームパーティなどで友と語らいながらオン・ザ・ロックスなどで愉しんでいただくのにピッタリです。そして「ディープブレンド」は、一人静かに好きな本を読んだり音楽を聴く時間を一緒に過ごすのに向いているかと思います。

そうやってさまざまなシチュエーションで「ブラックニッカ」とお付き合いいただくことで、きっとそれまで気づかなかった表情にも出逢っていただけると信じています。
最後になりますが、去年から提案されている「ジャーハイ」についてもお願いします。
佐久間 
「ジャーハイ」というのは、「ブラックニッカ」にさまざまなものを仕込んで、ハイボールで愉しんでみませんかという企画です。ブレンダー室でもいろいろトライしてみたのですが、3タイプあるおかげでさまざまな漬け込み酒が成り立つんですよ。意外なものが漬け込みに向いていることを発見したりして、私たち自身かなり愉しませてもらいました。これも既存のウイスキーの概念からは逸脱しているかもしれませんが、美味しくて愉しいならいいじゃないですか。ホームページには、当社オススメのジャーハイレシピが載っているので、ぜひご覧になってみてください。

ブラックニッカ クリア

ノンピートモルト(ピートを炊き込まずに乾燥させた大麦麦芽)のみを使用することでウイスキーの味わいに新たな価値観をもたらした、歴史に残る名品です。やわらかな香りとまろやかな味わい、クセのないクリアな飲み心地のブラックニッカ。アルコール度数37%。

・180ml びん 290円
・300ml びん 470円
・700ml びん 900円
・1920ml びん 2,330円
・1.8L ペットボトル 2,180円
・2.7L ペットボトル 3,110円
・4.0L ペットボトル 4,430円
・1.8L 紙パック 2,180円

ブラックニッカ リッチブレンド

シェリー樽で熟成を重ねたモルトウイスキーと、樽熟成したグレーンウイスキーを使用したブレンデッドウイスキー。シェリー樽原酒のフルーティーで華やかなトップノートを、カフェグレーンの甘くやわらかい樽の香りが追いかけます。スムースな口当たりと飲みやすさの中に、コクがしっかりと感じられるブラックニッカ。アルコール度数40%。

・180ml びん 420円
・700ml びん 1,330円
・2.7L ペットボトル 4,560円
・4.0L ペットボトル 6.500円

ブラックニッカ ディープブレンド

新樽ならではのウッディな香りとバニラを思わせる甘やかな香り。樽のコク深さと濃密なモルトの甘さがとけあい、伸びのある豊かな味わいを実現しました。ふくよかなコクと甘さが感じられた後、心地よいピート香と樽のほろ苦くまろやかな余韻が口の中にゆっくりと広がるブラックニッカ。アルコール度数45%。

・700ml びん 1,500円

BLACK NIKKA×BRUTUS×AFTER 6 JUNCTION コラボレーションイベント ブラックニッカ 3 スタイルズ バー 開催

ブルータスとTBSラジオ アフターシックスジャンクション、そしてBLACK NIKKAがコラボレーションしたイベントが六本木ヒルズで開催。BLACK NIKKAの3つのテイストにあわせて、ブルータスとバー〈BenFiddich〉鹿山康博さんが生み出したジャーハイ体験など。6月19日オープニングイベントではアトロクの公開生放送も!

詳しくはこちら

期間 2019年6月20日(木)-7月7日(日)

OPEN 11:00 – CLOSE 23:00 (L.O. Food/22:00 Drink/22:30 )

場所 六本木ヒルズ Hills Cafe / Space
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド2階

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さくま・ただし
ニッカウヰスキー取締役。ブレンダー室長・チーフブレンダー。1982年入社。余市蒸溜所を皮切りに、本社、ロンドン栃木工場などで勤務後、2012年より現職。

photo/
Ayumi Yamamoto
text/
Kaz Yuzawa
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