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フレッド・アステア入門におすすめの3作

食わず嫌いカルチャーをはじめる。難しそう、古くさそう、クセが強そう。興味はあるけど、何かとハードルが高く、食わず嫌いしているカルチャーがある。一体どんな作品から入れば楽しめるのか、その面白さをよく知るプロたちに、はじめ方を聞いた。

text: Keisuke Kagiwada

教えてくれた人:篠儀直子(翻訳家、映画評論家)

ミュージカル映画を知るには
アステアの作品を観よう。

1940・50年代はハリウッドにおけるミュージカル映画の黄金期。
「古い映画なんて」と言わずにそれらの作品を観るべき理由は、『ラ・ラ・ランド』をはじめ、近年注目を集めるミュージカル映画にも影響を与えており、オリジナルを知れば現在の作品もより楽しめるから。

そのはじめ方として、翻訳家であり映画評論家でもある篠儀直子さんが提案してくれたのは、ミュージカル俳優フレッド・アステアの作品を観るということ。
「1899年生まれのアステアは幼少期よりダンサーとしてショービジネス界に参入し、舞台のミュージカルで大スターに。

1933年に映画俳優デビューして以降、ミュージカル映画でもスターになります。彼の特徴は、とにかく軽快で粋なこと。
『バンド・ワゴン』『有頂天時代(スイング・タイム)』『イースター・パレード』は、彼の粋なダンスや歌声が堪能できると同時に、ストーリーも楽しく、ミュージカルに馴染みのない人でも楽しめると思います」

ミュージカル映画『バンド・ワゴン』
『バンド・ワゴン』より。同作はアステアがヒロインと公園で踊るシーンも素晴らしい。写真:PictureLux/アフロ

入門におすすめの3作。