ブルータスが考える写真幸福論
人は、写真で、幸せになれる。
一度は見てみたかった壮大なランドスケープ、好きな人の最高の表情を切り取ったポートレート……。旅や人との出会いを繰り返す中で、どうしても「撮っておきたい」一瞬が訪れます。そして、データとして残すだけではなく、プリントしてアルバムに収めたり、額装して壁に掛けたり、ライフスタイルの身近な場所に、一枚のアイテムとして「取っておきたい」写真があります。写真家、そして撮影に関わる仕事をする人たちに、好きな一枚をプリントして残しておくことの醍醐味を聞きました。4人の「とっておきたい」写真の話のスタートです。
STORY
仲野太賀の、とっておきたい写真のはなし
小学生のときに貯めたお年玉で初めて自分のカメラを購入し、以来ずっと写真を撮り続けてきた仲野太賀さん。高校時代、恋人にプリントを贈ったことを振り返り、「最大限のプレゼントでした」と語った。太賀さんにとって写真は、人との関係性を深める役目を果たしている。
Episode 1伊藤徹也と高橋ヨーコの、とっておきたい写真のはなし
「写真をアートとして楽しんでもらいたい」と語る写真家の高橋ヨーコさんと、「プリントするまでがカメラマンの仕事」と言う職人気質のフォトグラファー、伊藤徹也さん。自宅に飾る自身の作品を持ち寄って、お互いの写真のこと、写真を飾ることの魅力を語ります。
Episode 2作原文子の、とっておきたい写真のはなし
「プリントされた写真には、パーソナルな思いや記憶をより深く鮮やかに乗せられる気がします」と話すのは、人気インテリアスタイリストの作原文子さん。自分で撮影した写真を日々の生活空間に取り入れる楽しみについて、語ってもらった。
Episode 3教えて!プリントの基礎知識
HOW TO
プリントにはどのような種類があるの?
プリントにはどのような種類があるの?
印刷の方法も紙の種類も選択肢はたくさんです。
紙にインクを吹きつけ、その密度や量で色を表現するインクジェットプリントが一般的だが、〈クリエイト〉では鎮塩プリントを採用。「塩化銀などの成分が入った3層(CMY)の感光材料を塗布した級に光を当て、 現像液に浸すと化学反応で色が再現される仕組みです。印画紙自体が発色するので、細かい色階調、 臨場感・立体感などに深みが出て、 色のト ーンも滑らかに仕上がります。絵柄や好みに合わせて、 印画紙も7種類から選べる。 被写体に左右されないオールマイティなグロッシー (光沢)タイプは人気。アクリル板を通して見るようなクリスタル(超光沢)、 温かみの出るマットなどもありますが、 展示環境や写真の見せ方によって変わるので、 ヒアリングを通して提案します」
写真プリントはどこから始めたらいいの?
写真プリントはどこから始めたらいいの?
写真店やラボに行くという方法があります。
写真店同様、 ラポとは、 ミラーレスカメラやスマホで 撮影した写真を持ち込めば、 画像調整からプリンティングまで一貫して行える場所。 富士フィルムグループが運営するプロラボ〈クリエイト〉では、 写真家や愛好家の作品作りにもノウハウがあり、 長年培ったプリント技術を生かして、 その道のプロたちがより良い写真作りを提案してくれる。「大切なのは写真のテーマ や、 どういうシーンで撮影をしたか、 その写真をどう 使いたいのかを明確にすること。 家族写真として飾りたいので暖かい雰囲気にしたい、 など抽象的な表現でも大丈夫。その要望を加味して、 プリントに適した色調整からプリント作業までを行います。オーダーメイ ドで良い一枚に仕上がる楽しみを体験してください」
INFORMATION
プリント写真をより一層
楽しむ、2つの方法。
撮った写真をより魅力的な形でそばに置いておける、2つのサービスをご紹介。一つ目は、10月から新たに登場する「frame #001」。特別な写真を上質に、自分らしく日常に溶け込ませることができるフォトフレーム。毎日の暮らしを彩ります。もう一つが、写真をまとめて本や雑誌のかたちにしてくれる「PhotoPhotoZINE」。自分が楽しむのみならず、誰かに見せたくなる一冊を制作することが可能に。見るだけではなく見せる楽しみも。
EVENT
BRUTUSの表紙も手がけるカメラマンによる撮影会&トークショー
11月26(日)に開催される、BRUTUS誌面でもお馴染みのプロカメラマン・伊藤徹也さんによる写真撮影体験会、そして、伊藤さんとインテリアスタイリスト・作原文子さんによるトークショーに6組様をご招待!