実は名所の宝庫。30分余った時の、“でら”楽しい昼間の名古屋の過ごし方

味噌煮込みうどん、ひつまぶし、モーニングと“名古屋めし”が話題になり、名古屋観光を楽しむ人が増えたことは嬉しいけれど、昼間の過ごし方が少ない、とまだまだ言われがちだ。しかし、徳川家康が名古屋城を造ってから400年。この街独自の文化が育っていないわけがなく、実は魅力のある場所がたくさん潜んでいる。ここではもっと名古屋を満喫したい人のために、予想以上に奥深い王道の観光名所からディープな名所まで所要時間別に22のスポットを紹介したい。名古屋エリアの魅力を堪能できる体験プログラムツアーを企画する大ナゴヤツアーズの加藤さんが、でら楽しい!と驚いてもらえる時間の過ごし方を提案します。

photo: Masahiro Ota, Kazuhiro Tsushima / edit&text: Mikiyasu Kato

日本初の女優・川上貞奴の邸宅で
優雅な気分に浸ってみよう

高岳

文化のみち 二葉館 名古屋

オレンジ色の瓦葺き屋根がモダンで印象的な〈二葉館〉は、「日本の女優第1号」として名を馳せた川上貞奴の邸宅として大正時代に建てられた館だ。大きなステンドグラスから柔らかい光が差し込む大広間は名古屋の財界、文化人たちの社交場として使用され、ダンスや演劇も行われたそう。円形に張り出したソファや、ランプなど気品あふれる装飾も目にも楽しい。着物などの愛用品も魅力。赤い絨毯の敷かれた螺旋階段も、ゆったりと優雅に上りたい。

駄菓子屋好きには楽園
菓子問屋街で大人買いを!

新道

たつや 名古屋

円頓寺商店街から近い、明道町(現・新道)の菓子問屋街。カラフルなお菓子が大量に雑然と並ぶ。実は名古屋は有数の駄菓子生産地。ウサギとリスの絵がトレードマークのクッピーラムネや、昭和時代は10円だったマルカワのオレンジフーセンガムだって名古屋生まれ。当時食べたきな粉餅ももちろんあって、幼少期の思い出が蘇る。あの頃の“遠足のお菓子は500円まで”ルールは度外視して、大人の箱買いがおすすめだ。駄菓子の詰め合わせ袋もお買い得。

世界の紙が揃う専門店で
2万種類の紙を愛でる

熱田

紙の温度 名古屋

店に入ると見渡す限り、紙一色の店内に心を奪われる。世界にはどんな紙があるんだろうという好奇心を満たしてくれる、手漉き和紙と世界の紙の専門店〈紙の温度〉。面白い紙があれば、店主が世界を駆け巡り、気づけば世界30ヵ国から2万種類もの紙が揃った。樹皮紙やレースの編み物のような紙、日本の職人が作った様々な手漉き和紙など、見て触って楽しい紙の楽園がここにはある。紙に触れるだけでも気分が高揚する、そんな初めての体験ができる。